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DESIGNING? Reception party 家入一真トークイベント

デザイニング展2012の最初のゲストは家入一真さん。立見含め約100名の方々に参加してもらい、ものすごい熱気の中で始まった彼のトークは、色々なカテゴリーが満載の内容になった。(以下抜粋)

■アイデアはそうそう生まれない。
「閃かないっす。みんなで飲む中でヒントがいっぱいあって。これがほしくね、みたいな話を翌朝もうやっちゃう。一人では何も生まれないから、とにかく人に会うんです。何をやるかに悩むのはいいと思う。あ、これをやるべきだってことが分かったらいち早くやるべき。」

「アイデアなんて、そもそも重要じゃない。同じこと考えてるひとは多い。アイデアは捨てては考え、捨てては考え、一つの考えに固執しないでいい。」


■僕らが何もしなくては世界は回っている。
「僕らが何もしなくても世界はまわってて。そこに対して何かをやろうと思うなら、スピードとインパクトをもってやるべきです。」

「食うための時間以外で、働く。ワルソウという集まりがある。こんなことしよー!と話し合いを繰り返して実施していく。会社に依存しない。会社とは違う面でやる。それを組織としてやればいいじゃん、と思ってやる。金ではなく関わりたいと思う人達の集りだからモチベーションが高いんす。

「ワルソウのフィーの配分や法人の作り方までWEBで公開しよーと思ってます。」

「なくてもいいのに、作ってる。投げたものに波紋がたつ。問題提議をしているだけ、きっかけを投げかけてるだけ。それはARTもビジネスも変わらないと思った時に、絵を描いて食うことはできなくても、ビジネスで自己表現ならできるんじゃないか、って思ったんだよね。(以下、バイオハザードの話w



■カフェ空間づくりについて。

http://www.onthecorner-shibuya.com/

「空間って人の気でできてるんです。そこに集まる人達の空気感が大事。じゃ、どーやってそんな人達を集められるか、と言うことに注力する。どーいう人達を呼べるかな、ということを考えていけば、答えがでる。」


■挑戦し続けるためには?

「挑戦し続けることーなんて、どーでもいいんす。人生、実験。人、一人の生きる時間なんてないんですよ。もっとみんなワガママに生きるべき。自分本意に生きて欲しい。KY大好き。それでいいじゃん、て思う。自分のやりたいことに従って生きる。そのために今これがBestと思うことをやるべき。」

「セルフブランディングなんか自分ではできないんだよ。セルフデザイニングだよ。自分の生き方を考えて、デザインしていかなきゃいけないんだよ」

■座右の銘はありますか?
「座右の銘なんかない」「明日には座右の銘かわってんもん」「あえていうなら、働くように遊び、遊ぶように働く。バイオハザードか、スーパーマリオか?そういう感じ」

「自分が今、自分が何を大事に行動するか、が大事。言葉とか理念はどうでもいいんだよ。」行動しろよ、と。「座右の銘なんて、ない、つーか、いらない。過去の遺産なの、そんなの。ただ目の前のことをやる。」

「どーやってビジネスとして継続していくか、考えないとダメ。もっともっと仕組みとして考えないとみんな不幸になる。使ってくれてる人の立場にたって考える必要がある。


■お金という概念の崩壊
「そもそも、お金じゃないんす。お金って概念はもう崩壊したの。最低限生活のために稼ぐのは大事。それ以上稼ごうとすると無理がくる。」

「絵で大成できなかった。そのコンプレックスからビジネスをしてるの。何かに見切りを付けるのは大事だよ。」

「ゆとりとか草食とか悟りとか、そんな人達も経験しているんだよ、色んなことを。その人達に対して、もっと理解すべき。僕らの価値観からすると、なに怠けてんの、とか思うけど、そーじゃないんだよ。多様性を理解し許容し、でも僕らはこう思うんだよ、というのを対話していかなきゃいけない。」


■自分をデザインしていくこと。
「ロリポップ、僕がやりました。だけじゃ、さみしい。僕だけがやった方が儲かるけど、それじゃ、さみしいんすよ。儲かる儲からないは、マジどーでもいい。どれだけ関わるか、ですよ。それが、セーフティネットができるんす。」

「もっと自分の行動、考え方、生き方をもっとデザインしていく。そこをベースに生きて欲しい。一人ひとりがどんだけキャラをつくって生きていくか。名刺も自分の名前だけで生きていく。そんな人になって欲しい。」





とこれは、ほんの一部です。トークイベントは1時間ぐらいで終わる予定がなんと2時間超え。あっという間の会場クローズ。熱気にみちた話は会場いっぱい言葉が飛んでるようで、あれもこれもとキャッチしながらの連続の瞬間。

皆さんとお酒と食事を楽しみながらのトークイベント途中では、参加者からのテキーラが渡されたり、一気飲みがありのはっちゃけた場面もあり、楽しい笑顔のひと時も。最後の「もっと自分の行動・考え方・生き方をもっとデザインしていく」「自分の名前だけで生きていく。そんな人になって欲しい。」の言葉は印象的。

これからの生き方・セルフデザイニングと話された家入一真氏の言葉は
デザイニング展のテーマ「まちは教室」の中にある文章に、
教えられるのではなく、自分で学ぶいう行動と似ているのかもしれない。

自分で行動することで、何かが始まる。

そんな始まりにふさわしいデザイニング展開催日の「家入一真氏のトークイベント」は
これからの新しい風が吹いてきたかの様に感じた。

text:mifo