DESIGNING? 2014 | デザイニング展 2014

斉藤裕輔 Yusuke Saito
カフェ・ガレリア代表

この街に暮らして30数年、街灯も少なく真っ暗だった街も、今や24時間眠ることのない街になりました。悠久の歴史や文化を有しながら、都市としての成長も続け、世界有数の快適な都市空間と認められている福岡市。その軸でもある、ここ天神・大名地区では、人が信頼し合い、質の高い仕事をし、学び、楽しむ、快適な生活が営める地域社会が築かれつつあります。これからも、自ずと優秀な人材や企業が集まってきて、様々な文化が育まれ、更なる成長の磁場となるでしょう。未来に期待を持てる素敵な街です。

cafe galleria（カフェ・ガレリア）
ガレリアは、トレンドやブームに鈍感な「普通のカフェ」です。「一度は行ってみたい店」よりも「いつも寄れる店」。我々の理想は、この店が「日常を豊かにするお店」であることです。
810-0041 福岡市中央区大名 2-1-50 グランドサウナビル2F
TEL / 092-751-2189 OPEN 11:30 / CLOSE 24:00 定休日 / 毎週火曜日

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1 福岡市赤レンガ文化会館
東京駅の設計者「辰野金吾」により、明治末期に設計・建造された国の重要文化財。オフィスビル群の片隅にポツンと建っていながら、赤煉瓦壁に御影石の帯状模様や窓台などの飾りのバランス感がとても良く、周辺の建築を圧倒する存在感のある建築物です。良い塩梅に照らされた、夜空に浮かび上がる姿がとても美しく必見です。

2 警固神社の足湯
全面リニューアルされた、天神の中心に位置する警固公園の真横に御鎮座する、390余年もの歴史ある警固神社。神社内に設けられた足湯の存在は、あまり知られていない街中の休憩所です。ご参拝後に、境内の木々を愛でながら、街散策で疲れた足を癒してみてはいかがでしょうか。

3 アクロス福岡
エミリオ・アンバース設計の屋上緑化施設は、映画『ゴジラvsスペースゴジラ』の中で、福岡に上陸したゴジラが、開業前に破壊したにも関わらず…現在では、約120種類・5万本以上もの樹種で構成され、自然現象までをも作り出す『都市の山』として旧県庁跡地にそびえ立っています。

4 博多さぬきうどん
創業48年の店。讃岐といえば、こし命。博多といえば、こしのない軟麺。この店のうどんは、讃岐の歯ごたえに「ごぼ天」などの博多の日常が合体した、まさに『博多×讃岐』。絶妙な、コラボレーションです。シンプルな木カウンターの向こうに覗く、麺切り~仕上げまでの無駄のない行程は、店主がミニマリストである証です。

5 大名小学校
街中に佇む、『学校番号1番』の称号を持つ大名小学校は、今年3月をもって140年の歴史に幕を下ろしました。街中をしゃぁしく行き交う大人達の間を駆け抜ける、ランドセルをからったこども達。急速に変化する街中の風景を横目に、古き良き街のシンボルとして、変わらない佇まいで街を見守る校舎。日本全国規模で見ても、歴史ある学校や懐かしい風景が消えていくことは、我々にとって大きな損失でしょう。廃校の活用方法は、他県の事例を挙げても無限大にあります。多くの有志たちによる、廃校活用への呼びかけに、福岡市が振り向いてくれることを多くの地域住民たちが望む、貴重な街の財産です。