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FUKUOKA AREA MAP | G. 博多・吉塚・箱崎エリア

先崎哲進 Takayuki Senzaki
デザイナー


福岡市の東側、博多・箱崎地域は、福岡の中でも歴史が古い場所で、博多織、博多曲物などの伝統工芸や縁のある古寺古社が多く存在します。博多地域は、商人達による合議制で治められた日本史上初の自治都市で栄え、黒田藩の城下町だった福岡と二極都市でした。さらに東の箱崎とその周辺地域は、筥崎宮や香椎宮のような歴史的にみても大きなお宮があり、金印や元寇、千利休の野点など歴史に名を刻む場がたくさんあります。福岡の西側は絶えず新しいものを取り入れる街に対して、東側は古い歴史の上に何を積み上げるかが街の魅力だと思います。

テツシンデザインオフィス+(株)斎藤政雄建築事務所[ムメイジュク]
箱崎商店街の一角にかまえる「ムメイジュク」。もとは居酒屋「無名塾」が閉店し取り壊し予定だった建物を、学生や地元の人たちの手を借りて自分たちで改修した。現在は、デザイン事務所と街のアトリエスペースとして斎藤政雄建築事務所と共同で運営。
810-0003 福岡市東区箱崎3-8-18 TEL/092-292-9944



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1 筥崎宮
1000年前から鎮座し地名の由来になったお宮。神社を歴史的な名所と従えるのではなく、1000年の時間の中で常に文化を更新し続けた装置と考えると、これほど保存と伝達に優れたデザインはありません。改めて神社を街の中心に位置づけ、私たちはどう係るのか?デザインの本質は、何をセレクトし、何をセーブするかに尽きます。

2 九州大学の近代建築群
100年の歴史をもつ九州大学箱崎キャンパスは、近代建築の宝庫です。九州大学が糸島への移転を機に、大都市には今後存在しないであろう巨大な空き地が生まれます。この財産をどう活用し、新しい街を作っていくのか、成熟した都市に住む私たちの文化度が試されています。先ずはその魅力的な近代建築を一目見ていただきたいです。

3 箱崎商店街 ハトマーケット
かつて福岡一繁栄したといわれる箱崎商店街。その一角にハトマーケットはあります。今は数店舗が細々営業するのみですが、小さな建物にわずか数坪のお店がぎっしり並んだ当時の姿を見ることができます。店舗、通路、外が曖昧につながりあった空間構成もおもしろいです。商店街に空店舗が増える中、魅力ある財産に気づき活かすことが街の豊さを作ります。お店を出したい方は是非!

4 博多曲物 柴徳
小さなお店の奥には、曲げわっぱを作る町工場があります。生活する街中にこんなスペースが存在するのは驚きですが、元々は生産と生活の場は同じはずでした。箱崎周辺には、そんな場所がたくさん残っています。そしてそれが生産と消費が共存すべき街の多様性を担保しています。(工場見学も可。)

5 箱崎水族館喫茶室
かつて箱崎には水族館がありました。ここは、その記憶を店名にした喫茶。ライブ、講演会などに使える多目的スペースとしても利用され、街のにぎわいを作っています。かつての水族館や街の写真も展示され昔の箱崎を知ることができます。

6 ひだまりのプリン
実は箱崎は、隠れたパン・スウィーツの多い街。障がい者が作る「ひだまりのプリン」はプロ顔負け。他に全国でも有名なパンストックをはじめ、見つけるのも困難な小さなパン屋「やおきパン」、料理研究家ゴトウタカコさんのベーグル専門店「ベジキッチン」、古民家パン屋「ナガタパン」、ほっこり「こぐまや洋菓子店」などなど。箱崎に来たらパン・スウィーツの食べ歩きも楽しいかも。

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